点前には強みばかりを思ふなよ 強きは弱く軽く重かれ
意味
「茶の点前をするときには、ただ強さだけを意識してはいけない。強さは、時に弱く、また軽く、時には重くもあるものだ。」
解釈
この句は、茶道の点前における「力の加減」や「調和の重要性」を説いています。単に「強くする」ことが正しいのではなく、状況に応じた柔軟な対応が求められるということです。
「強みばかりを思ふなよ」
→ 力強さや安定感を持つことは大切ですが、それだけを意識しすぎると、かえって不自然になってしまう。
「強きは弱く」
→ 強くすべき場面でも、あえて柔らかさや繊細さを意識することで、洗練された動作になる。
「軽く重かれ」
→ 軽く扱うべきものでも、場合によっては重みを持たせるべき時がある。例えば、茶碗を運ぶとき、軽々しく扱うと雑に見えるが、適度な重みを感じながら扱うことで品格が出る。
現代への応用
この考え方は、茶道だけでなく、仕事や日常生活にも応用できます。
スポーツや芸術: 力強さと繊細さの両方が求められる。例えば、剣道や書道なども「力を抜く」ことが美しさにつながる。
仕事: 力強く進めるべき場面もあれば、相手の意見を尊重し、柔軟に対応することが求められる場面もある。
人間関係: 強引すぎると反発を招き、逆に弱すぎると伝わらない。適度なバランスが重要。
古典文法 ワンポイント
点前には強みばかりを思ふなよ 強きは弱く軽く重かれ
思ふ
ハ行四段活用の動詞
活用形:思は・思ひ・思ふ・思ふ・思へ・思へ
意味:思う
な
(終止形 or ラ行変格活用型の連体形)+「な」のかたちで禁止を表す。
意味:~してはいけない。
よ
命令や禁止語について、念押しを表す。
意味:~よ
びゅ~も と 和歌
この和歌自体を直接教わっていませんが、その内容については教わりました。
お点前で、茶碗や棗(なつめ:抹茶が入っている入れ物)を運ぶときに良く、
「軽くても重いように持ちなさい。大切な物だと意識しなさい。」と教わりました。
また水指(みずさし、「水差し」という表記もある。:水が入っている入れ物)や水次(みずつぎ:やかんみたいな物)を運ぶときは
「重いものは、軽いもののように運びなさい」と教わりました。
多分ですが、軽いものを運ぶとお点前の高さより高くなっているので低くするために、逆に重いものを運んでいると手が下がっているので、もう少し高くするような意図があると思います。
まとめ
この和歌は、茶道の点前においてバランスを重視することの大切さを説いています。「強みばかりを思ふなよ」は、自分の力強さばかりを意識してはいけないという意味です。「強きは弱く軽く重かれ」は、力強い動作も時には柔らかく、軽やかに、そして落ち着いた重みをもって行うべきだと示しています。ここには、ただ力を入れるのではなく、状況に応じて適切な力加減を意識することの重要性が込められています。
rapで利休百首
(ビートに乗せて…) 🎤🎶
(1) 強みばかりじゃダメだぜマジで
(2) 力みすぎりゃ逆にヤバイぜ
(3) 茶碗の持ち方 軽く優雅に
(4) けど安定感も必要バランスに
(5) 強さは時に弱さと共に
(6) 軽く舞うなら重さも込み
(7) 点前のリズムを忘れず刻め
(8) 茶道の極意はしなやかさダネ
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